こんにちは😊
独学で保育士資格を取得後、保育園でパート勤務をしている保育士ママです。
今回のテーマは【幼児教育の重要性:伸びる子どもとは?】です。
まず、前提として「伸びる子ども」ってどういう子でしょうか。
これからますますAIが発達し、今までの学力テストで測れるような認知能力と呼ばれるような力はあまり必要とされなくなってきましたよね。
なぜなら、ググれば分かるから。
「AIにできることはAIに任せましょう」という流れの中で、これからの時代に伸びる子どもはそういった認知能力以外の力を持った子どもだと思います。
非認知能力と呼ばれる
・社会性
・意欲
・忍耐力
・創造性
・対処能力
などの、学力テストなどでは測れない力=生きる力。
間違いなくこれからの時代は、このような力が求められる世の中になっていくでしょう。
では、実際に保育園にいる園児達はどうなんでしょう。
保育士として日々子ども達と接していると、
「あぁこの子は将来人生うまくいきそうだな」
と思うキラリと光る子がいるんです。
そういう子は大抵そういった非認知能力を持っています。
以前、年長さんのクラスにA君という男の子がいました。
A君は誰とでも仲良く遊ぶことができ、お友達と揉めているところは一度も見たことがありませんでした。
年長さんとはいえ、まだまだ子供。
使っていたおもちゃの取り合いや(←別の使えばいいじゃん😂と思うような小さな小さなパーツだったりする)
「先生〜!○○君が僕に○○とか言ってきたんだけど!(怒)許せない!」
と言って大人に告げ口して、ケンカの仲介をしてもらおうとしたり。
…そんな子ども達が普通なんです。
そんな中、A君はそういった揉めそうな場面でもサラリと対応していくんです。
「おや?今A君言いたいことを飲み込んだんじゃないかな?無理してないかな」
としばらく見守って見ていても、気にする様子もなく楽しそうに遊んでいる。
上手に我慢が出来てるんです。
言いたいことを飲み込んで、心で泣いているのではなく
「お友達とは揉めるより仲良く遊んだ方が楽しい♪」
というA君の気持ちがそこに見えました。
小学校に上がってもお友達と揉める子が普通なのに、そんな大人なA君は、私から見ると良い意味で浮いて見えるます。
キラリと光る「伸びる子の素質」を持っているんです。
A君はまた漢字の天才でもありました。
親から言われたからではなく、家では漢和辞典をずっと読んでいるそうです。
小学校に上がってすらいないのに、もう小学校6年生までに習う漢字は学び終えているそうです。
今は中学生の漢字に取り組んでいるそう。
そう、自発的に。
さらにブロックで何かを作ってみても、クラスで1番クオリティーの高い作品を作っていて、
「これどうやって作るの?😳」と毎回驚かされます。
そう、A君には
社会性 意欲 忍耐力 創造性 対処能力
全てがすでに備わっている気がします。
ノーベル経済学賞を受賞した、シカゴ大学のヘックマン教授という人は、アメリカの一般教育修了検定(←日本でいう高卒認定試験のようなもの)の分析を行い、
「非認知能力は、将来の年収、学歴や就業形態などの労働市場における成果に大きく影響する」
ということを明らかにしたそうです。
つまり、人生の成功に関わるとも言える非認知能力が、極めて重要であることを示したのです。
また、アメリカ・ミシガン州のペリー小学校付属幼稚園で実施された「ペリー幼稚園プログラム」という実験があり、
低所得のアフリカ系アメリカ人の3〜4歳の子ども達に、【質の高い就学前教育】を提供することを目的に行われました。
※ここで言う質の高い教育とは、
・幼稚園の先生は、修士号以上の学位を持つ児童心理学等の専門家に限定
・子ども6人を先生ひとりが担当するという少人数制
・午前中に約2・5時間の読み書きや歌のレッスンなどを週に5日、2年間受講
・1週間につき1・5時間の家庭訪問
というものです。
その結果、ペリー幼稚園プログラムを受けた子ども達は、受けていない子ども達と比べて
・IQが高い
・持ち家率が高い
・生活保護受給率が低い
・雇用率が高い
・年間2万ドル以上の所得がある人が多い
・自家用車の所有率が高い
・貯蓄口座の保有率が高い
・5回以上の逮捕率が低い
などの結果が出たのです。
いかに幼児期に質の高い教育を与えることが大切であるか、ハッキリとした根拠を示してくれた例ですよね。
そんなペリー幼稚園プログラムによって改善されたのは、【非認知能力】です。
前述のヘックマン教授は、この「ペリー幼稚園プログラム」を根拠に、
5歳までの環境が人生を決める
と断言しました。
幼児教育において、何よりも大切なのは非認知能力を伸ばすこと。
そして、これからの将来伸びていく子どもは、そんな力を持った子ども達なのです。
私も微力ながら、このことを常に頭に置きながら日々の保育に当たらねばと思っています。
本当に微力ですけどね(笑)
今回のテーマは、『学力の経済学』という中室牧子さんの著書が非常に参考になりますので、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
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