こんにちは。
独学で保育士資格を取得後、保育園でパート勤務をしている保育士ママです。
今回のテーマは【保育と子育ては何が違うのか?】です。
よく
「保育と子育てって何が違うの?🤔」
「子育て経験があれば、保育経験はなくても保育園で働けるの?」
という話を聞きますが、実際のところはどうなのか。
今回は子育てをしながら、3年以上保育士として働いてきた私が思う【保育と子育ての違い】についてお伝えしようと思います。
違い①やって良い事と悪い事の考え方の違い
まず第一に、声を大にして言いたいのがコレです!
今回のこのブログのテーマでは、もうココが書きたくてこのテーマにしたくらいです(笑)
私は複数の保育園にて勤務経験がありますが、どの園でも感じたのがここ。
つまり、
「園のルールによって、子どもへの声掛けの仕方が変わる」
ということ。
例えば禁止事項。
家ではどんなにアクティブに遊んでいても(まぁ特に戸建てなら)危険ではない限りいちいち子供を注意したりもしないでしょう。
(↑私は子育て中そうでした。)
でも保育園では、一定の広さの部屋の中に子ども達が大人数でいて、少数の保育士でみんなを見なければいけません。
そのため、
「走ったら危ないから歩いてね!」
「そんなとこで寝てたら踏まれちゃうよ〜!」
と、他の子どもとトラブルになりそうな種になるものは「ダメだよ☝」と伝えていかなければいけません。
内心、
“ちょっとくらい走りたいよね”
“家のリビングみたいに寛ぎたいよね”
と思ったりもするんです。
あんまり何でもかんでもダメって言いたくないし。
でも、家庭で子供を見るのとは違い、大勢の子ども達を見守るには致し方ないなぁと思うんです。
なので、もし注意しなければならない場面があったら、私はできるだけ【ダメな理由】を子どもに伝えるようにしています。
「ここはおウチじゃないから、ゴロゴロしてたらお友達がつまづいちゃうよ」
「お部屋の中で走ったら、靴下だから滑って頭ぶつけちゃうよ」
などなど。
そうすると、「家ではOKでも保育園ではダメなんだ」と納得してくれます。
他には、「階段に登る時は必ず手すりを捕まる」「お散歩の時は必ず手を繋ぐ」「コロナ対策のため食事中はお喋りしない」など。
危険な事や衛生面での配慮が、家庭より高くなるのも、保育の特徴だと思います。
違い②子どもを客観的に見る事ができる
次はこれですね。
保育園に通っている子ども達はもちろん可愛いです。
でも、やっぱり自分の子ではないんです。
なので、子どもによって「あれができない。これができない」があっても、イライラせずに客観的に成長を見守れるんです。
「なんの責任もなくただ孫を可愛がる祖父母💕」
っていると思うんですが、保育士は責任はあってもちょっと引いた所から子どもを見る事ができる。
子育てだとこうはいきません。
なんせ自分ごと。
子供のデキは全て母親である私のやり方の集大成によるもの😱
みたいな考えに囚われ、必死必死。
今思えばどーでもいいことを、あれやこれや思い悩んでしまいます。
なので、私の場合は特に
「保育士として働いてみて良かったな」
と思う事として、冷静に子どもを見れるようになったことですね。
保育園に行けば、自分の子供より色々できてない子なんて山ほどいました(笑)
「あれ?💦私厳しく育て過ぎたかも😅」
って心の中で密かに反省するくらい(笑)
まだまだ私の子育ては続きますが、途中で気づいてほんとに良かったです。
いつか我が子がグレるところでした。
どうしてでしょう??保育園の子ども達は、あれもこれもできなくても
「しょうがないねぇ〜😚💕」
って思えるんですよね。
嬉々としてお手伝いしてしまう。
…何?この違い。自分でひくわぁ。
違い③集団VS個別 大変さの違い
つまり、保育園では当然集団行動。そして家庭での子育ては親子1対1の個別行動です。
どっちが大変?…って、そりゃあ子育て!!!😭って私は思いました。
確かに保育園で大勢の子ども達を見るのも大変です。
でも、大勢の子ども達を複数の保育士で見ているからこそ、いい意味で「浅く広く」となり、私は特に精神的に楽だと思いました。
定時になったら「お疲れ様でした!」と離れることができる。
逆に子育てって、逃げられないですよね。
どこまでも子供がついてくる。私にはこっちの方がよほど精神的にキツかったです。
保育士の専門学校を卒業して働いている保育士の先生に
「ずっと違う仕事やってて、出産後に独学で資格取って、よくいきなり保育園で勤務できるよね😯💦すごい(笑)」
と言われたことがありましたが、保育園で働くよりマンツーマン子育てしてる方がよっぽどすごい、と思っていました。
まあ保育士の中には
「保育園で大勢の子ども達を見ると、どうしても浅く広くになるから、もっと子どもと深く関わりたい」
と言って、ベビーシッターや、少人数の保育をする所に勤務する方もいます。
これだと、我が子ではないので精神的なプレッシャーはそこそこに、深く関わることができる…と、両者のいいとこ取りができますね。
★★★★★
…と、今回は私が思う保育と子育ての違いを書いてみました。
正直、両方やってみての感想は
全く一緒とは言わないが、根本的な考え方がそもそも違うということ。
そして「子育てとは多々違う所がある」ということを理解した上で保育の仕事にあたると、職場でも
「独学で資格取った(保育の専門学校卒ではない)普通の子育て中の主婦だけど、保育をちゃんと分かってる人」
として認めてもらいやすいかな、と実感します。
特に正社員の保育士の先生達に。
子育て経験ありの独学資格取得の主婦(パート多数)VS独身の専門
学校卒の保育士(正社員多数)
って、どうしても考え方が違う部分もあり、バチバチしてしまいがちだけど、この両者の違いを知っておくと何事もスムーズに事が進むかと。
何より大前提として、保育は仕事であるということ。
せっかく子育て経験があるなら、それを足かせにすることなく、その職場のルールを理解し、保育に活かしていきたいですよね。